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若き日のカラヴァッジョ

Caravaggio(Michelangelo Merisi) 1571-1610

展示会評: Exibart Domenico Guarino 2000.04.07.

Caravaggioカラヴァッジオは、ミケランジェロ・メリージと呼ばれていた。美術史上、彼を超えるような絶対的な評価をあたえられた芸術家というのもそう多くない。もしカラヴァッジオについて、評論者のあいだで議論がわかれるとすれば、カラヴァッジオがその作風を形成したはずの、若い頃の推移についてだろう。

おなじ北イタリアで、やはりおおきな軌跡を残した夭折の天才画家ジョルジョーネと、その一派に影響を受けているのか?あるいは、1500年代最後の20年間のロンバルディア地方(ミラノを中心とする地方)の文化にくみしているのか?または、ローマに象徴される文化の具現者なのか。それとも北イタリア文化の改革者だったのか?

若き日のカラヴァッジオを取り巻く芸術環境に詳しいベテラン修復家たちからなる、ミラノ地方具象画芸術研究が最近あきらかにしたところによると、それはたんにうわべだけのジレンマにすぎないという。というのも、ロンバルディア地方、ヴェネト地方(ヴェネツィアを中心とする地方)において、当時のものの考え方、行動パターン、感性の、どの観点からも、お互いに深く影響しあっていたからだと言う。

1592年、カラヴァッジオは21才のときローマにはいっている。21才といえば子供ではない。すでにいっぱしの芸術家として、自分の画風をもっていたはずだ。ただ残念ながら当時カラヴァッジオを取り巻いていた具体的な芸術環境についてはあきらかではない。

1974年まで、カラヴァッジオの若き日については、生まれた場所も、日時さえもはっきり分かっていなかった。そんな具合だから、彼の若いころの作風形成過程については、ながいあいだ疑問に附されていた。今日になってやっと、資料研究が当時の状況をよりあきらかにしている。

若き日のカラヴァッジョの画風形成過程をテーマとして、今回のベルガモ展は構成されている。カラヴァッジオの作品18点のほか、カラヴァッジオと顔見知りだった、あるいはカラヴァッジオになんらかのかたちで影響をあたえた芸術家たちの作品22点が展示されている。 (Alessandro Bonvicino - Moretto, Giovan Battista Moroni, Lorenzo Lotto, Giovan Gerolamo Savoldo...)

イタリア芸術のなかでも、カラヴァッジオ作品の「光」には目もくらむばかりだ。天才の独自性、発想の豊かさ・・・最高峰の芸術は今日もなおわたくしたちを感動させてやまない。この展示会は、美術史上の天才に捧げられているとともに、カラヴァッジョ研究史上における記念碑でもある。

※ 展示会: 2000.04.12-07.02. Accademia Carrara Galleria Moderna e Contemporanea, via S. Tomaso 53(ベルガモ)

→ ベルガモのかんたんマップ
ベルガモはミラノとヴェネツィアのあいだにある町で、ミラノから電車で一時間ぐらい。高台にある旧市街にはケーブルカーで行く。


カラヴァッジョ作品(Web Gallery of Art)
http://www.wga.hu/frames-e.html?/html/c/ca..

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