2000年5月、イタリア文化省大臣メランドリ女史の就任演説・・・「ポンペイのような民間主導の斬新なプロジェクトには政府が積極的に支援していく。」
Photo courtesy of Michael Reed / La Casa Vetti, Pompei
いったいどんなプロジェクトで、どこが斬新なの、、?
民間主導の斬新なプロジェクトとは「村興し」みたいなもんのハズ。ただ、民間企業が、いままでよりも強力にプッシュしてるってこと、、?(ポンペイは、西暦79年のヴェスヴィオ火山の噴火で埋まった古代遺蹟だけではなく、いまも住民が暮らしています。)
それとたぶん、、いままでの、ポンペイにおけるマフィアの影響というのもあるんじゃないか、、、頼りになる民間主導のあたらしい指導組織ができれば、ポンペイのイメージを一新できるかもしれない。これもまたイタリアの政治のながれだし、やはりおおきいとおもう。
プロジェクト側の基本的な考え方は・・・「ポンペイをもっと現代的なものにしていく。しかし、古代遺蹟にたいして尊敬を欠くようなかたちで介入することはひかえなければならない。」
このプロジェクトに賛同したギャラリー「グラフィカ・ゲイト」の協力で、現在ナポリのパラッツォ・レアーレで「ポンペイの12のプロジェクト展(-2000.11.28.)」がひらかれています。ポンペイとおなじような状況にある4つの遺蹟観光スポット・・・エルコーレ、オプロンティ、スタビア、ボスコレアーレもこれに参加。
この展示会の紹介記事(Exibart)に寄せられた読者の感想を読むと、もうすこし具体的な状況と、一般イタリア人の反応などがわかってちょっとおもしろい(以下引用: Paola Exibart 2000.11.22.)・・・
ポンペイ改善計画には基本的に賛成。ただ、今回のような展示会、あるいは一晩中遺蹟を照明でライトアップする「ポンペイ・バイ・ナイト」のような企画がほんとうに必要なのか?ポンペイにとってタメになるのか、、十分吟味しなくてはならない。
ライトアップに関していえば、そんな必要はなかった。なぜなら・・ヴェスヴィオの町ポンペイには、観光客の数をふやすことより、遺蹟をより良い状態に保つための修復こそがなによりも必要とされているから。
展示会も、それが切羽詰まった商業上の理由からではなく、ポンペイのアイデンティティーをよりはっきりとさせるためのものであるならば諸手を挙げて賛成。
ポンペイの日常の淋しさを知るものにとってはなおさらそうおもう。ところがじっさいには、超すばらしい展示会であることを宣伝するのにお金がどんどん使われ、、「これがほんとうにポンペイにとって必要なのだろうか?」と自問してしまう。
「屋外の考古学資料」は、つねに科学的調査を必要としていることも忘れてはならない。修復だけではなく、遺蹟の根本的な強化が必要とされている。もし遺蹟のメイクアップだけならすべきではない。
いままでにも似たような企画は存在したし、そしてそれらがあらかた中途半端でおわっているのをみているから、、今回の企画が現実にどれだけの効果をあげるのかは未知数としか言いようがない。
(引用おわり)
(2000.11.26.)(2005.02.18. 見回り)
グラフィカ・ゲイト
http://www.graficagate.it/