ウィレム・デ・クーニング
Willem de Kooning 1904-97
デ・クーニング作品(Hirshhorn Museum)
http://hirshhorn.si.edu/collection/indepth_art..
あざらしくん
Willem de Kooningって、ボケちゃいましたよね。でも、頑張って絵を描いたりしていた。
ボケちゃう前の絵と、ボケちゃった後の絵の比較とか、マーケットでの絵の値段がボケたことでどうなったとかの情報についてまとめた日本語の本なり、雑誌の論文なり、知らないですか?
『デ・クーニング』 講談社/現代美術5
えかきのき
知り合いの医者が歌舞伎の本をたくさん買い込んでいたのです。どうしてかなとおもったら、ボケ患者さんが歌舞伎にめっぽう強いんだそうです。それで彼も勉強しているわけ。以前『MASA-AKI HOMEPAGE/VOICE』に、「母親がやはりボケで・・でも美空ひばりは歌う。」なんていう一節もありましたよね。
パッション(情熱)はボケに勝つ?論理的なパッションや政治的なパッションとかはダメだとおもうけど・・
あざらしくん/王様はハダカか?
うーむ。「ボケてもパッションは失わない」と言うのはお話としては美しいけれども、1980年代の彼の作品を見ると、これを高額で買うのは、おかしいのではないか?と疑念が湧きます。
絵がすっかり変化してしまったのを、作風が進展してきたと判断するのか、それともボケちゃって絵を構成する能力が落ちてきたからか、どちらかと問われれば、私は後者ではないかと思ってしまうのですが、、、
ちなみに、ボケた後の絵としては
http://www.pbs.org/ringsofpassion/joy/dekoo..(リンク切れ)
とか下のリンクのような絵があります、、、これってどうよ?
http://www.walkerart.org/programs/vaexhibd..
ミンチカさん
心がハダカ?「ボケた後の絵」『Joy』個人的に好きです。なんだかハッとしました。色も優しい。キリギリス星人がパティーでワイン飲んでるみたく見えるー♪ボケる前の絵は『Woman』ですよね?確かに別人の作みたいですね。『Joy』ハッ!としても、値段聞いたらウッ!として嫌いになっちゃうかも〜。
えかきのき
1987年の作品(アーティストとして最終期のもの)が$20 millionかぁ〜〜〜
あざらしくんが見せてくれた展示会リンクのキュレーターは「ティツィアーノやモネ、マティスの晩年に匹敵するアーティスト熟成のプロセス」とべた誉めですね。功なり名を遂げた画家が、おなじパターンを繰り返し、しかもまあるくなっていくのとくらべたらおもしろいかもしれないなんておもうけど、病気となるとはなしはまるでべつですね。
でもデ・クーニングのようなアーティストの場合、こういうモンダイは永遠に未解決なのかな・・・デ・クーニングはデ・クーニング!デ・クーニングは現代アメリカ美術のコンテキスト(文脈)を越えた20世紀の巨匠中の巨匠だとおもうし・・・
あざらしくん
あ、王様の80年代の作品のいくつかが時系列でならんでいるMOMAのサイトがありました。下のリンクのところで三角マークをクリックすると81年から87年までの作品が出てきます。目で見て病気が進行している様子が、、、
研究する人にとっての問題は「何時からか?」ってことなのでしょうか?
http://www.moma.org/exhibitions/1997....
※ MOMAはサイトを直しているのか、 作品はいま表示されません。(えかきのき注 2005.01.07.)
えかきのき
正直なはなし、、頭をやられたら、デ・クーニングでなくても創作活動なんてできっこないですよね。けっきょくこういうのって単純にデ・クーニングを取り巻くアート・マーケットのモンダイ?
それとデ・クーニングの妻エレン(いっぺんは別れているがよりを戻しデ・クーニングの看護をしていた)・・・彼女がなにをどのように信じてデ・クーニングの治癒にあたり、またそれをどのように周囲に伝えていたか、これはデ・クーニング晩年の作品評価に微妙に影響を与えますね。
デ・クーニングのさいごのころの作品、デ・クーニングの作品であることにはちがいないんだけど、なんとなく若いころに影響を受けたゴーキーの作品に似てきてるって気がしないでもない・・・
『Willem de Kooning』 講談社/現代美術5: このページでは、1975〜85年ぐらいのデ・クーニングの作品が年代を追って並べられている。いちばん左下だけ、デ・クーニングが影響を受けたゴーキーの作品。
デ・クーニングは70年代初期からアルツハイマー病が疑われ、80年代に入ると症状はかなり進行していた。家族の介護もあってデ・クーニングは絵を描きつづけた。
ある英国の医学雑誌(The Lancet Vol 347-1996.04.20.)には「すくなくとも絵を描くという一点においては、アーティストの魂は癒され創造があった」という記事があり、それにたいするつぎのような意見が紹介されていた。(以下引用)
痴呆症は純粋な肉体的崩壊に起因する病気。 ・・・・・・・ デ・クーニングはふたたび「絵を描いた」。しかし痴呆症患者にとってこれは、「絵を描いた」という事実以上のことでも(「籠」を作ってもよかった・・)、「本人にとっての救いであった」以上のなにものでもない。(アーティストとしてのデ・クーニングはすでに終わっている。)
『Elaine and Bill(by Lee Hall)』: デ・クーニングのライバルと目されていたポロック(酔っぱらって事故死)のこと・・酒と女・・ニューヨークのアーティスト裏事情・・おもしろいかも。
■ エド・ハリスのポロック: この映画にはもちろんデ・クーニングも登場します。
■ ゴーキー
デ・クーニング回想(1997.03.19.)
http://www.pbs.org/newshour/bb/remember/1..
(英語)デ・クーニング写真も
デ・クーニングの妻エレン(Elaine de Kooning 1920-89)の作品
http://www.mystudios.com/women/klmno/..
(2002.08.30.)(2003.11.29. 点検)(2005.09.01. 見回り)