Gustave Courbet 1819-77
クールベの作品には「どうせ描くなら愉しんでもらおう」みたいなユーモアがあっておもわずニコッとしてしまう。クールベがじっさいにどんなひとだったかは知らないけれど、かれの作品を見ていると、ひとを愉しませようというサービス精神旺盛というか、きっと、おおらかで、人間的なユーモアに満ち満ちたひとだったような気がする。

1844-45, Musee d'Orsay, Paris
サロンの横を張って1855年に勝手展をやったときも、「だれも来なかったりして、ハハ。」みたいだったんじゃないかなぁ。「レジオンドヌール勲章いらねえ」ってナポレオン3世をつっぱねたり、だけどそういうのすべてが、眉つりあげた反骨精神ではなく、余裕でやってた、とおもえる。きっとみんなからも好かれてたにちがいない。
* 1855年クールベ個展〜マネやモネらの落選者展に至る経緯は、村田真氏の解説が詳しい。
また、クールベは社会的政治的視点をも持ち合わせていたひとで、責任ある役職をいろいろ引き受けたりしたもんだから、1871年のパリ・コミューン騒動では、そのツケを払わされスイスへ亡命、ついにフランスに帰れないまま没。
クールベは印象派ではない。「クールベ=リアリズム」ではあるが、クールベの新しい芸術へのダイナミズムは当時のアーティストたちの精神的支柱のひとつだったのであり、印象派に与えた影響という文脈のなかでこそ、クールベの特徴がきわだってくるとおもう。
クールベ作品
http://www.all-art.org/impressionism/courbet1.html
こんな↓のもある。未成年はだめ。ハハ
http://www.artofeurope.com/courbet/cou5.htm
■ クールベのひととなり(西洋美術事件簿)
2004.07.22. ファイル分割 / 2004.11.12. 見回り / 2005.05.21. 見回り / 2007.10.13. 見回り