EKAKINOKI

フリードリヒとホッパーと孤独感

カスパー・ダーヴィド・フリードリヒ
Caspar David Friedrich 1774-1840

http://www.ibiblio.org/wm/paint/auth/friedrich/
(Web Museum, Paris)

とてつもなくおっきな力、、たとえば宇宙とか自然とかを前にしたとき、ニンゲンはなにを感じるのだろう、、?

じぶんの存在のちっぽけさ?厳粛なキモチ?

へんな気負いがそぎ落とされて、たぶん、あるがままに生きていけるような気になれるのかもしれない。

フリードリヒが描いた孤独は、もしかするとそういうのに近いかも。

すくなくとも鑑賞者は、フリードリヒの絵のなかに入っていき、そこから力を得てまた戻ってこられる。

「月を眺める2人の男(1819年)」

ところがホッパーのは、孤独感というより疎外感だ・・・

エドワード・ホッパー
Edward Hopper 1882-1967

http://artchive.com/artchive/H/hopper.html
(Artchive.com)

たとえばホッパーの「電車の中」・・・

ホッパーの緑と黄色は見るひとを寄せつけない。まるで透明なカーテンでもかかっているかのように、その向こうで世界がうごめいている。鑑賞者はけっしてそのなかに入って行けないし、けっしてその世界の登場人物にはなれない。

おたがいにおたがいがまるで別世界に生きていて、けっしてなれなれしくない、、わかったような顔もしない、、そしてそれがあたりまえみたいな、、、

(2000.10.19.)(2002.02.10. 加筆)(2002.08.29. 見直し)(2004.12.10. 見直し)(2006.03.24. 見回り)

かんれんファイル

■ 暗い部屋で自己問答(フリードリッヒ)
■ フリードリヒの静謐
■ ドレスデン国立美術館展

絵画 ロシア イタリア