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ダリの造形物 / 諸橋近代美術館

Salvador Dali(1904-89)

サルバドール・ダリの美術館が福島県郡山あたりのどこかにあるというので調べてみると、裏磐梯、五色沼(!)のすぐそばでした。なんともすっごいとこというか奥まったとこに美術館をつくったなぁ・・・

しかしじっさいに行ってみると、東北自動車道の郡山インターで磐越自動車道にはいって、猪苗代湖インターでおりれば(郡山〜猪苗代湖はすぐ)、そこからは20分ぐらい。つまりほとんど猪苗代湖のそばってかんじで、上野あたりから車をすっとばせば、たぶんぜんぶで3時間ぐらい。ちょっとしたドライヴコース、じゃない?

ともかく、まとめてダリの作品を見るのは、ダリ・ファンでなくともけっこうおもしろいです。ダリの作品はけっしてグロテスクではなくヒューマニティ(人間味)に満ちあふれ・・・「ダリの奇抜なイメージ」はダリみずからが演出したものにすぎない・・・など、きっとそんなことに気づかされます。(スペインのほうが裏磐梯より近いってひとは、どんぞ、ついでに海でじゃぶ〜んしてきてくださ〜い!)

今年はダリ生誕100年にあたり、ほうぼうで記念祭展が催されています。諸橋近代美術館でも前期と後期にわけて企画展をやっていて、いまちょうど前期がおわろうとしているところ・・・ダリの作品が変容していくさまを、いくつかの時期にわけて展示していました。

初期の作品・・・ピカソかシャガールかミロか、と見まがうような作品があったり、へぇ〜、ダリにもこんな時期があったのかぁ、でした。ダリ作品ぜんたいとしてはやっぱ、アメリカを訪問したころ、シュールから抜け出しはじめたころからが、グンとおもしろくなってきますね。

でね、美術館のいちばんメインの部分にたくさんの造形物(おもにブロンズ)がならべてあるのですが、これがメチャおもしろかった。こういうダリ作品って、、ちょっと欲しいなぁ、、買いたいなぁ、、とかおもっちゃったりしたこととかって、ありませんか〜?

ダリの作品にはどこかそういう、物質欲をあおるところがある。ショッピングをしていてハッとトキメク品物に出会ったときみたいな、ちょっと高いかもしれないけれど手が届きそうな、、そんな親しみというか、スッと胸にはいってくるところがありますよネ。

これってたぶんダリが、現代という時代を、現代の消費文明を、ほかのどんなアーティストたちよりもより鋭く感じとっていたからじゃないかとおもうんです。そしてそういうなかにスススッーーと入っていってしまうところもスゴイとおもうのですが、そのなかからずんどこずんどこアートをつむぎ出してきたというのもまたすごい。つまらないことにまるでとらわれていないというか勇気があるというか妥協がないというか、、、、、

だからダリのアートにたいして、現代人は違和感の抱きようがない。「シュエット(素敵)!あたいコレほしい・・!」みたいな。この「欲しくなるような素敵さ」ってとこに、「ダリ芸術の鍵」が隠されているのでアル。。。な〜〜んてね!!

(2004.06.29.)

※ ファイル中の画像: (上)裏磐梯ロイヤルホテル側から撮った美術館(冬場は休館) (下)美術館のパンフレット部分:左上にみえてるのはダリの有名な作品のひとつですが、ロックンロールがテーマだったんですね。知りませんでした。

諸橋近代美術館
http://dali.jp/

かんれんファイル

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