埼玉県立美術館は、JR北浦和駅前の公園のなかにあります。ここの常設展は、いつかのぞいてみたいとおもっていました。
ピサロ、ルノワール、モーリス・ドニ、ルオー、シャガール、ピカソ、キスリング、ポール・デルヴォー・・・こういうふうに聞くと・・「ごちそうさん」と言うかんじですが、各一点だけ、あわせて数点の作品が、小さなコーナーに集められています。
ところがその一点一点が、なかなかたいした作品なのです。おなじ画家の作品でもいいものもあればそうでないのもあるのがフツウ。そういう意味で、この美術館の作品はこうして小さなコーナーに寄せ集めておくのはちょっともったいないぐらいです。
キスリングの『赤いテーブルの上の果実(1944)』とか・・とくにモーリス・ドニの『シャグマユリの聖母子(1925)』には、なにかふしぎな親近感をおぼえました。
むかしむかし、じぶんが生まれ育ったイタリアの旧家の、テーブルと家具が主役でめったにそこにひとが招かれることもない、光があまり射し込まない重厚なかんじの応接間の奥に飾ってあったような(ウソウソ)・・・そんな親近感です。へんな親近感ですが、このコーナーに展示されている作品にはどれも、そういう『確かさ』というか『力強さ』がありました。
上の画像がシャグマユリ(※)です。これが咲きみだれている庭におばあちゃんがあかんぼうを抱いて立っている、モーリス・ドニの『シャグマユリの聖母子』はそんな絵です。
埼玉県立美術館は、日曜日ともなればたくさんの親子連れがあそんでいる公園の一角にあって、美術館と言うよりも町の図書館的な庶民性と、そういうかんじでひとの出入りがありました。(ちょっとめずらしいよね。)4月から『ピカソとマティス展』が予定されています。「XXよ、おまえもか・・」というかんじがしないでもありませんが・・日本の美術館が大好きなテーマですね。
モーリス・ドニの作品(CGFA)
Maurice Denis(1870-1943)
http://cgfa.sunsite.dk/d/d-4.htm
埼玉県立美術館
※ ピカソ&マチス展は2003年4月1日〜5月5日。
http://www.saitama-j.or.jp/~momas/
■ キスリングにふれているファイル
■ シャグマユリとパンパス
(2003.03.31.)
ヤナイさん
埼玉県美って、建築が主張しすぎてて、どうも美術館には不向きな建物のような気がします。ただ常設はけっこうおもしろかった記憶があります。とくに、コインロッカーに、例の宮島達男のLEDカウンター作品が置いてあったのは、意表をつかれましたねえ。
えかきのき
コインロッカーには気づかなんだ・・ざんねん。ジャコモ・マンズー(イタリアの彫刻家:1908-1991 Giacomo Manzu)の枢機卿さんが中庭に所狭しとふんぞり返っていて、そばでうたかたの眠りにまどろんでいるひとたちといい調和を保っていたなー
で宮島達男さんが「いいなー」とおもうのは、機械とか、テクノロジーを素材に取り入れていること。身のまわりのものを素材に取り入れるのは大好きなんだけど、テクノロジーこそ身のまわりにウジャウジャあるもののひとつ。ただ、それを使うためにはそれぞれの機械のことを理解しないと意味を与えられないし、おおがかりなものだと、お金かかるよねー
TOKYO OPERA CITY の宮島達男展
http://www.operacity.jp/ag/exh05.html