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画家の狂気(ブレイクとマンテーニャ)

William Blake(1757-1827)
Andrea Mantegna(1431-1506)

William Blake

William Blake 1803-05年ごろ ペン・チョーク・水彩 43 x 34 cm The Brooklyn Museum of Art, New York

詩人で画家だったウィリアム・ブレイク(1757-1827)の作品です。なにかいまの時代の絵みたいですね。1800年代初頭でこれですから、ブレイクはもちろん(!)後世になって評価されたアーティストのひとりです。(ノーベル文学賞を受賞された大江健三郎氏がブレイクの研究者。)

ブレイクはマジメなひとだったようです。しかし世間一般からすると奇人変人で、そういうのを長くやっていると・・物理的にやはり『狂人』にちかづく。地に足がついた狂気?いやだけどそのほうがこわそう。

ブレイク作品
http://www.ibiblio.org/wm/paint/auth/blake/

『死せるキリスト』1497年ごろ Andrea Mantegna テンペラ・画布 68 x 81 cm Pinacoteca di Brera, Milano

マンテーニャの『死せるキリスト(ミラノ・ブレーラ美術館)』。この作品も、一般的な時代の常識、絵画の常識からぶっとんでいる。建築家で画家だったブラマンテ(1444-1514)がちょっと似たかんじの作品を残しています。マンテーニャも、建築家的な、かなり現実的な見方をしてたんだろな。

マンテーニャはマントヴァのゴンザーガ家に仕えていました。(ゴンザーガ公妃イザベッラ・デステのためにマンテーニャが描いた可愛らしい『パルナッソス』はルーブル美術館でみられます。)マントヴァ大公宮殿の『新婚の間』と名付けられた小さな部屋に、マンテーニャ作でルネサンスの傑作とされるフレスコ画があります。マンテーニャの署名のかわりに壁画に描き込んだ『マンテーニャ本人の顔マーク』が、そこを訪れる参観者たちをいまもみつめ返しています。

『死せるキリスト』のような作品と『パルナッソス』のような作品・・・このふたつのタイプの作品は、なにも知らなければまったくべつの画家によって描かれたとおもってもフシギがないほどです。

宮廷用のフレスコ画をえがく一方で、なんなく『死せるキリスト』のような作品を描いていたマンテーニャというひとは、ごくふつうの状態で『トリップ』していたみたい。『時間の枠』を乗り越えた宇宙人みたいなひとかも。

アンドレア・マンテーニャ作品
http://www.wga.hu/frames-e.html?/html/m/mante..

イギリスの挿し絵画家ビアズリー(Aubrey Vincent Beardsley 1872-98)がこのアンドレア・マンテーニャ(1431-1506)にぞっこんでした。ビアズリーが25才で死んだとき、投宿先だっったフランス・メントン(モナコのそば)のホテルの壁には、マンテーニャの版画のコピーが貼り付けられていたそうです。

ビアズリー作品
http://www.artpassions.net/beardsley/beardsley..

かんれんファイル

■ マンテーニャ(訳)
■ マントヴァのテ宮殿(ジュリオ・ロマーノ):これもけっこうとんでます。
■ イザベッラ・コレクションのマンテーニャ作品
■ 和の風景にマッチするジーザス(グリューネヴァルト/ブレイク)
■ ブレイクの顔を描いたフランシス・ベーコン

(2001.07.04.)(2002.08.19. 書き改め)(2003.02.06. 点検)

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