カスパー・ダーヴィド・フリードリヒ
Caspar David Friedrich 1774-1840
「自然を前にしてその静けさと純潔さにひたるとき、ニンゲンなんてこれっぽっちもイミがないことに気づく。そこにあるのは神の力だけだ。」・・・・フリードリヒ
ほんものの自然に身をまかせてしまうと、ニンゲン社会に帰ってこれないこわさがある、、、、
そんなおっきな力に身を任せていたフリードリヒは、いったいいつごろの時代のひと・・・?なんとなく「年代不詳」的なところがあります。(ウィリアム・ブレイク(1757-1827)なんかにも感じるような「年代不詳性」。)
「けっこう『近代人』だったんじゃない、、、?」
「 ・・・・・ナポレオンはキミにとって近代人?」
そう、フリードリヒはナポレオン(1769-1821)と同時代人!ブレイクも、ターナー(1775-1851)も、カンスタブル(1776-1837)も、そう、、、
そのころ、多くの芸術家がよろこんでイタリアを旅行しました・・・ゲーテ(1749-1832)、スタンダール(1783-1842)、、、でもフリードリッヒは、「南欧の風景にはインスピレーションが湧かない」、、だってさ〜〜
フリードリヒはたぶん、天と地のラビリント(迷宮)みたいな・・・「キワドイ場所」、「妖しい場所」が好きだったのかもしれませんね。あるいは、ストイックだった、、?
同時代人といえば・・・・ロシア皇帝ニコライ1世がフリードリッヒのファンで、フリードリヒのアトリエにいって、、ドバ〜〜〜〜っと作品を買っています。ニコライ1世は、1825年にデカブリストの乱が起きたときのロシア皇帝で、妻がドイツ人。
それで、ロシアにはフリードリヒの作品がけっこうあります。このファイル中の作品(「Riesengebirge」)も、エルミタージュ美術館蔵です。
しっかし、、、どうも1700年代後半というのはよくわから〜ん時代。たぶん、、こういうワケが分からないひとたち、時代の色みたいのをカンジさせないひとたちがガンガン出てきた・・・それが、1700年代後半という時代なのかもしれませんね。。
(2002.09.01.)(2003.01.14. 見直し)(2004.12.09. 見回り)
■ くらーい部屋のなかで自己問答:フリードリヒ
■ フリードリヒの静謐
■ フリードリヒはいつの時代のひと?
■ ホッパーとフリードリヒ(薄っぺらな比較論)
■ フリードリヒの冬景色
■ 宇宙展(2000年):パラッツォ・グラッシ(ヴェネツィア)