Dan Brown "Angels and Demons (2000)" / 越前敏弥(えちぜんとしや)訳 / 角川書店
コレ、いまアメリカでも日本でもブレイクしている「ダ・ヴィンチ・コード(The
Da Vinci Code / 2003)」に登場するラングドンのシリーズ1作目。
ところで、、「ミステリー・ツアー」ってあるよね。ロンドン旅行とかでオプションについてるやつ・・シャーロックホームズ作品を追体験するとか、、
だけど、、、いま起こりつつある事件を未然に防げるかという、手に汗にぎるツアーがあったらどうする?!フィクションだよ、モチ。や、ら、せ、
引率者・・・ ハーヴァード大学図像学教授ラングドン。自己紹介 → 閉所恐怖症。でも水球でからだを鍛えてまーす。マドンナやプリンスや、そういうおはなしもかんげー。
実施日・・・
システィーナ礼拝堂で新教皇が選出されるというまさにその日。
仕掛け・・・
(その1) 教皇最有力候補だった4人の枢機卿の誘拐殺人予告。
(その2) 殺害場所は、17世紀、ガリレオ・ガリレイら教会に目をつけられていた科学者たちが密会に利用した教会などで、正確な場所は歴史的ナゾ。
(その3) 宗教と科学の対立が殺害動機で、ヴァティカンの爆破予告までしてきた。
(その4) 殺害は夜8時から一時間おきに行われる。ヴァチカンがふっとぶのは午前0時。
図像学の教授が引率者になったのにはワケがある。事件の鍵が、イタリア古典美術史とかその周辺事情にあるから ・・・ たとえば、ラファエッロ、ベルニーニの彫刻、当時の作品にえがかれた図像の意味、あるいはベルニーニとガリレオ・ガリレイの関係とか、どこそこのオベリスクがいつの時代まではべつの場所にあったとか。
ベルニーニ作ダヴィデ(Museo e Galleria Borghese, Roma)
Photo courtesy of Michael Reed
引率者ラングドンはもちろん結末を知らない。知識を総動員して、みんなと必死になって事件の解決を図る。もしかすると解決できちゃうかもしれない。できたら参加者全員のツアー代金がタダになるとか(!)できなかったら、、むこうですこしタダ働きするとか、、はは。。
ダン・ブラウン著「天使と悪魔」は、まさにそんな「ツアー」気分を味わわせてくれる!事件が起こるだろうと予想されるローマ市内のあっちゃこっちゃを、ラングドンのあとをついて駆けずりまわる。イタリアと美術に関心があるひとならなおさらホクホク。。ジェットコースター並みのテンポの早さ。
取材にローマをおとずれた著者ダン・ブラウンのおどろきや印象がそのまま文中に書き込まれてて、それも共感がもてる。宗教と科学の対立?教会スキャンダル?古典美術?反物質?・・・そんなシリアスなつっこみはぜんぜん感じなかったな。むしろマンガ(!)みたい。
(2004.10.21.)
ベルニーニの彫刻作品(Web Gallery of Art)
Gian Lorenzo BERNINI(1598-1680)
http://www.wga.hu/html/b/bernini/gianlore/s..
ダン・ブラウンのサイト(英語)
http://www.danbrown.com/secrets/angels_demo..
GALLERYには「悪魔と天使」かんれん画像がいっぱい!(リンクはGALLERY中、ガリレオのファイル。)
■ ダ・ヴィンチ・コード