"Il Nome della Rosa" / ジャン・ジャック・アノー監督 / 1986年 / 仏・独・伊 / 原作 ウンベルト・エーコ
エーコの『薔薇の名前(イル・ノーメ・デッラ・ローザ)』・・・・・
読もうかなどうしようかなとおもっていた時期があった。本屋に行けば手が延びる・・・でもけっきょく読まなかった。
14世紀学僧の世界観とかにかなり踏み込んでそう・・・(黒魔術とかもマジで)・・・・そういう世界に興味がないわけじゃないけど、ちょっとめんどかった。
ぎゃくにそういうめんどくさい部分をパスしてしまうと、エーコの『薔薇の名前』の魅力は半減してしまう。
映画『薔薇の名前』がちょうどそんなかんじだった。ストーリーはあるのだけれど、肝心な部分への突っ込みがな〜い。
なにもむずかしいことを喋らせろとか、そういうことをいってるんじゃないよ。だけど、、ムチャクチャな異端裁判をやってたとか、ドルチーノ派のように過激な思想ともったひとたちがいたとか、、そういう杓子定規な見方でもない、、、
だって〜、当時の学僧はかなりトンデタ。。『薔薇の名前』のストーリーは、けっして現代人の視点で解釈できるようなものではないとおもう。それを小説というかたちで懸命に表現しようとしたのが、エーコ、でしょ、、?
かれらがなにを考え、なにを信じていたか、、、そこいらへんを、もうちょっと肌で感じさせてくれれば、映画のなかでかれらのとった行動も、もうすこし腑におちたとおもう。
原作に手が伸びなかったなまけ者としては、しかしあくまで『薔薇の名前』にこだわりがあるんで、映像による早わかりをつい期待してしまう。すくなくとも、、中世が舞台のサスペンスを期待したわけじゃないんだけどなぁ、、、
(2002.08.25.)(2004.12.14. 見回り)