Ermanno Olmi 1931-
"木靴の樹"
L'ALBERO DEGLI ZOCCOLI (1978)
愛情あふれるイタリア農民の生活が、音楽がついた叙情詩のように、ゆったりとながれてゆく。コレ、ほんまもんのイタリア農民の姿。コレ、イタリアのお百姓さんにたいするオマージュ(献辞)。
地主の土地の木を夜中にひっそりと切って息子の靴を作ったおやじ。それがばれてその土地をおんだされる、、いちおうそんなおはなしの筋はあるのですが、、、きっと、どの部分をストーリーとしてとりあげても、この映画はできたんだろうなっておもいます。。
俳優はみんな素人だよね、、?これで一躍有名になったオルミは、このあとにもいくつか作品をつくっていますが、、オルミはあれで尽きたんじゃないかっていうぐらい、「木靴の樹」は傑作で〜す!
"偽りの晩餐"
LUNGA VITA ALLA SIGNORA ! (1987)
まだみてない・・・はずなんだけど、この印象的なイタリア語のタイトル、どっかでなんかで、おぼえがあるなぁ。みたのかなぁ。。タイトルの直訳は「シニョーラ、長生きしてください!」・・・こんなこと、ふつう言わないか、、
"聖なる酔っぱらいの伝説"
LA LEGGENDA DEL SANTO BEVITORE (1988)
酒にとり憑かれた男のはなし・・・
オルミはいつも、あまりふつうでない世界の奥へ奥へと入り込んでいく。そういう特殊な世界を、きわめて日常的なものとして表現しようとする。
「他人が見ると異常にみえても、そのひとの立場になると、なんのことはない、きわめてあたりまえのことなんだ。」と、オルミはそんなことを言いたいんじゃないだろうか・・・
"メディチ家のジョヴァンニ"
IL MESTIERE DELLE ARMI(2001)
映画のチラシ
ジョヴァンニのママはイタリア史のヒロイン、カテリーナ・スフォルツァ。パパはメディチ家のイル・ポポラーノ。28才の若さで戦場に散りますが、ロレンツォ・イル・マニフィコの孫娘とのあいだにすでにこどもがあり、その子が、トスカーナ大公コジモ1世になっています。歴史的な背景はちょっとフクザツ。
戦いの背景にこどもがたくさん映し出されますが・・?
こどもたちがいつも見ているというコト。この映画のなかに何人のこどもがでているか知ってる?こどもたちのまなざしがいつも注がれているということに気付けば、おとなももっとましになるんだけどね。
1978年にカンヌで金獅子賞を受賞しているわけですが、今回カンヌに出席する気持ちは?
若いときってのはまったくべつ。自分の最高の武器をみせびらかすためにパーティーに行くの。いちばんいい女をものにするためにネ。受賞できないとなると・・・それはそれは落ち込んじゃう。・・・ボクの年になるとね、ただの愉しみで行くのサ。パーティーだよ、文字どおり。
(引用おわり)
イタリア映画史上に残る名監督オルミだけど・・・このインタヴュー聞いてると、、なんか、だれか、知ってるひとがはなしてるみたい。。
(2004.08.27. 一部「映画『メディチ家のジョヴァンニ』の背景」より移植)
「ジョヴァンニ」見ました♪ チェシャ猫亭さん 2004.11.15.
いつぞや「ジョヴァンニ」のことでお邪魔しましたが、やっと公開されたので初日に行って来ました。 「めちゃくちゃツボな映画の予感」と日記に書きましたが、予感は外れませんで、のめりこんで帰ってきました。寝不足でふと睡魔に襲われもしましたが、やはり「眠かった」という感想も聞こえてきました、背景がややこしいせいもあると思いますが。 客層は若い女性が多かったですね、「なんでこんなに女性が?」という男性の声も。
えかきのき 2004.11.18.
そうですか、みてきましたか、気にいりましたか、、、よかった〜〜〜。でもやっぱり眠かった、というひともいるんですね。しょ〜がないよね。 背景がフクザツなうえに、オルミの描写は独特ですもんね。チャキチャキのカリフォルニア人に日本の歴史ドラマをみせてワカリマスカ?みたいなとこあるもんね。でもオルミはだいすきで〜す。「ジョヴァンニ」気にいったなら、 ぜったい「木靴の樹」と「聖なる酔っぱらいの伝説」みるべき!
チェシャ猫亭さん 2004.11.18.
昨日、「ジョヴァンニ」2回目を見てきました、やはり美しいですね。 「芸術新潮」に載った評が映画館の外に貼り出されていましたが、「黒澤明なきあと、こんな映画をとれるのはオルミくらいだろう。 黒澤には風景を官能的に捉える才能が欠けていたが、オルミにはそれがある。」 といったようなフレーズがありました。 風景を官能的に〜。道理で、人物だけでなく風景も艶やかだったような。 なんで暖炉の火が、あれほど美しく(なまめかしく)見えたのか分った気がします。
えかきのき 2004.11.18.
ニンゲンを見る目がすごくあったかい・・・そういうイミでほんと、「官能的」だとおもいます。 (でも、黒澤明と比較するか〜〜? 大島渚となら(ってあんまし知らないけど)わからない気もしないけど、、) ガキにはわからない官能、、はは。でもあらためてかんがえてみると、オルミって、興行性にたいする譲歩がほとんどないですよね。だからすきなひとにはたまんないけど、みんながみんなっていう映画じゃないし、、オルミが多作じゃないというのも、たぶんそこらへん、、?
チェシャ猫亭さん 2004.11.22.
ジョヴァンニ夫妻の画像もうれしいです(←「映画の背景」ファイル参照)。先日、上野にフィレンツェ展を見に行ったら、ブロンヅィーノのコジモ一世像、そしてその妻子の肖像があって感激でした、これがジョヴァンニの息子と、その嫁さんとジョヴァンニの孫の…と思うと感無量。みな美形ですね。映画「ジョヴァンニ」のちらしもたくさん置いてありました、私も3枚ほどつかんできました〜。