「フラッシュ・アート」は、イタリアを代表する現代アートの雑誌。伝説的社長ジャンカルロ・ポリティにインタビュー。
インタビュー訳: ExibArt / Silvio Saura 2001.04.03.
美術雑誌という紙の媒体は、どういう意味をもっていますか?
読者に情報を与えます。「フラッシュ・アート」に関して言えば、過去30年以上にわたり、現代アートのホットな話題を掘り下げて報道しています。
イタリアおよび世界のアートを報道する雑誌界の現状を、どう見ていますか?
数ばかりがふえて、内容がともなっていない。わたしたちのやっている「フラッシュ・アート」のほかは、「フリーズ(Frieze)」「アートフォーラム(Artforum)」ぐらい。あとは、アーティストの活動をあえて神秘化した実験的なものばかりです。
貴誌のターゲット層は?
アート関係者です。アーティスト、評論家、ギャラリー、コレクター、美術愛好家。なかでもとりわけ若い層。「フラッシュ・アート」じたいが、若者のスピリットで誕生しています。全体を統括・監修する立場にあった私をのぞいて、編集部の平均年令は28才でした。もっと下回っていくんじゃないかな。
貴誌を通してなにを伝えたいとおもっていますか?
なにも。報道するだけです。とくにこのアーティストに注目、といったこともありません。アートに起こっていることを大胆かつプロフェッショナルに、しかもすばやく報道することが雑誌の使命です。
記憶に残るような印象的な報道というのはありますか?
次回掲載の予定ですが、マウリッツィオ・カテランとの出会いはとても印象的だった。ストックホルム美術館でのマウリッツィオ・カテランのヒットラーについてで、いま大々的に準備しています。
問題になったような報道は?
知らないね。ぜんぶそうだったらいいね。
雑誌をつくる段階で問題になるような出来事というのは?
「問題になるような」なんてものじゃなくて、ぜんぶ「問題そのもの」。野心的で、すぐれたスタッフが必要です。こりかたまっているヤツとか、知識ばかりあるヤツ、卑下したヤツ、自尊心ばかりがつよいようなヤツはいらない。
満足してる?
イタリアではぜんぜん。海外のほうがある。「ニューヨークタイムズ」文化欄トップページにでた「フラッシュ・アート〜現代アートのバロメーター」とかね。
スタッフは募集してるんですか?
いや、じゅうぶんだ。いいヤツがときどきポッとでてくる。そんなときはすぐに取り込むけどね。
不満足なことは?
34年間「フラッシュ・アート」をやってきて、いつも情熱と興奮を感じてきた。自分の信じるところを追求したのはいいが、あまりにもはやく走りすぎて、ひとつひとつ熟成することができなかった。これからの30年間にそれを期待したいね。
インターネットでの将来についてひとこと?
ほかのひとたちに任せます。ボクは紙をながめたり、ページをめくったり、そこに香りをつけたり、匂いをかいだりしていたい。コンピューターの前にながく座っているのは疲れる。
(訳 2001.04.05.)
Janas
ほんとは卑下したスタッフがほしんじゃないの?彼はひとを見下しているようにみえるわ。..........
E.A.Po
・・・・・ 若くてもの知りのジャーナリストに囲まれた「アヴァンギャルドのなかのアヴァンギャルド」がネットにたいして無関心なんてふしぎ。若者たちがアートのことをいちばん語っているのがネットじゃない?やっぱりふしぎだわ。だれかが彼に、雑誌とウェブとはちがうって説明しなくちゃいけないわ。匂いとかさわった感覚がちがうだけじゃなくて、雑誌とか本のたんなる「二番煎じ」じゃないんだって。..........
kate
じゃあ、なにもたもたしてんの?アルフレード・シーゴロをとんなよ!(アルフレード・シーゴロはExibArtの論客。)
Daniele
モンダドーリ出版の現代アート?!きーくるったんとちゃう?..........(モンダドーリはイタリアを代表する大手出版社。)