トスカーナ地方のひとは、シエナのパリオをおもいだすまでもなく、地元(それも地域!)にたいしてものすごい愛着をもっています・・・
サント・スピリト教会が閉まっていたので、イヌの散歩をしているちょっとスタイリッシュなにいちゃんに尋ねてみたら、「うう〜んん、この教会はあまり知られていませんが、フィレンツェでもいちばん美しい教会です。・・・アレコレアレコレ・・・とてもザンネンです。いま修復中なのです。ほんとうにザンネンです。ほんとうにザンネンだ・・・・・」
なんたってここは、、フラ・アンジェリコ。。コジモ・デ・メディチが瞑想にふけった部屋もあるよん。
教会入ってすぐのところに司祭さんがすわっていました。そんなかんじで近所のひとたちの悩みを聞いてあげてるみたい。その司祭さんと言葉をかわしたその瞬間、、、、、がびぃ〜んんと、目の前に海が広がりました。一瞬心拍数がちがうのかとおもいましたが、住んでいる世界がちがうのでした。わすれません、あなたのこと。
かんれんファイル → フラ・アンジェリコ
ヴェスプッチ家の菩提寺(っての?)ヴェスプッチ家の信頼と庇護を受けていたボッティチェッリやギルランダイオ(ミケランジェロの先生)がここで仕事をしていましたぁ。下右はギルランダイオの『最後の晩餐』。(参観日時がかぎられているので要注意〜。)ボッティチェッリはここに眠ってるよ。
かんれんファイル → ギルランダイオ作品集
ここの日曜日のミサにおじゃましちゃったのですが、ミサのさいごのほうで、「ではみなさん、まずまわりのヒトと仲良くしましょうね。」みたいなことを司祭さんが言って、前後左右のひとたちと握手するんですけど、これって、むかしはそんなのなかったよ、って言うひともいたりして。。
フィレンツェのドゥオーモ(=町の中心となる教会)、ヴァティカンのサン・ピエートロ、このバカでかさはなんなの・・?っておもうことがあります。運動会でもしてたりして・・・
そうそう、、忘れもしない・・・メディチ家のジュリアーノ・イル・ベッロがここで刺されたあの日のことを、、、ひとびとのざわめきが怒涛のようにひいては押しよせ、ジュリアーノが苦痛に顔をゆがませている、、、、
かんれんファイル → メディチ家のひとびと
ルネサンスはニンゲンらしさの爆発だ解放だ、みたいによく言われますが、、ルネサンス以前のイコンをみていると、ぎゃくに、そのときからニンゲンは神を失ったんじゃないか、なんておもったりします。なぜって、ルネサンス以前のイコンには・・・ああ、、ひとびとが神をあがめていたんだなぁ、、ほんもんの王様がいたんだなぁ、っていうような、崇高さ、があるのです。失われた世界。。
左から・・・・・「San Giovanni Battista fra San Zanobi e Santa Reparata (14世紀)」/ コッポ・ディ・マルコヴァルド(?)作「Sant'Agata (12世紀)」:ガラス・ケースで光っていたために下から撮りました。コレよかった〜。/ ベルナルド・ダッディ作「La Madonna fra Santa Caterina d'Alessandria, San Zanobi, due donatorice e un donatore (1335)」
ここでね、「キオストロ」のイミがはじめてわかりました。ふつうは「回廊」って訳されるけど、、その通りなんだけど、、でもな〜んだ、キオストロ(chiostro)ってのはキウーゾ(chiuso:閉じた)の古い表現だって〜。つまり中庭のこと。へっへっ。
ミケランジェロ、マキャヴェッリ、ガリレオ、フォスコロ、ロッシーニ、などなどがここに眠ってる。。
付属美術館には、、ジョットのフレスコ壁画、チマブーエの『十字架のキリスト』、ヴェネツィアーノなど・・。また、メディチ家のライバルだったパッツィ家の礼拝堂もあるよ。。
写真はサンタ・クローチェ教会前の広場(Piazza di Santa Croce)。
う〜ん、ながいゾ名前が・・アヌンツィアータは受胎告知・・サイコーに聖なる受胎告知教会ってこと。キオストロ(中庭)には、、ポントルモ、ロッソ・フィオレンティーノ、アンドレア・デル・サルトのフレスコ画があります。
かんれんファイル → フィレンツェのポントルモ作品
サンティッシマ・アヌンツィアータ教会があるサンティッシマ・アヌンツィアータ広場には、オスペダーレ・デッリ・インノチェンティ(Ospedale degli Innocenti)のギャラリー、すぐそばにはミケランジェロのダヴィデなんかがあるアカデミー美術館(Galleria dell'Accademia)もあるよ。
かんれんファイル → アカデミー美術館の音楽の歴史展 (←これは展示会評ですが、コレにちかいかたちの常設展がアカデミー美術館にはあります。)
ギルランダイオの壁画がなぜか目についたのでした。
かんれん画像 → ギルランダイオ作壁画
ブランカッチ礼拝堂(Cappella Brancacci)にあるマザッチョとマゾリーノの共作。
かんれんファイル → ブランカッチのマザッチョ作品
おまえもか、サンタ・マリア・ノヴェッラ!どこもかしこも入場料入場料〜。ならせめて写真ぐらい、撮らせてよ〜。。
マザッチョの『トリニタ』とジョットの『十字架のイエス』はつい最近修復されたのですが、マザッチョの『トリニタ』は、、う〜ん、、、そんなカンドウもんか、、って気がする・・。ジョットの『十字架のイエス』は修復しすぎだよ〜〜、、ありゃトロンプルイユ(だまし絵)じゃん。岩がつるしてあんのかとおもったゼ。ほんとにあんなふうだったの?
むしろ、美術史の古典を残したために、画家としての評価がかすんじゃったヴァザーリの作品のほうに、すごい力を感じたなぁ。
フィレンツェSMN駅そばのフォリーニョ修道院(Cenacolo di Fogligno)のペルジーノ作『最後の晩餐(1493-96)』、まだみてないぞー。
サン・ロレンツォ教会、メディチ礼拝堂・・
Basilica di San Lorenzo Le Cappelle Medicee
メディチ家ゆかりの場所については以下のファイルをごらんください。
(2004.03.20.)