Абрамцево, Moscow
アブラムツェヴァは、モスクワ、ヤロスラヴリ駅からセルギーエフ・パサートに向かって各駅停車で40、50分のところにある。なんてことない田舎の停車駅で降りて、どっち行ったらいいのかてんで分からないような何の変哲もない村の、駅からほとんどすぐのところにアブラムツェヴァ芸術家村はある。
もともとは作家アクサーコフが所有していた敷地で、ツルゲーネフ、ゴーゴリ、グラノフスキー(歴史家)ら芸術家連中がたむろしていた。そこに事業家サッヴァ・マーモントフ(1841-1918)がのり込んでくる。マーモントフ家は鉄道業などで財を成した豪商で、ロシアでも有数のメセナのひとりだ。

シロフ作マーモントフ肖像画/1887年/オデッサ絵画館 晩年、サッヴァ・マーモントフは汚職疑獄事件に巻き込まれた。
10代のころからイタリアでアートの洗礼を受けていたサッヴァ・マーモントフは、1870年、結婚を機にここを買い取り(1870年)、一大芸術家村を実現する。スタニスラフスキー、シャリアーピン、レーピン、ネステロフ、レヴィタン、ヴルーベリ、シロフ、ヴァスィニツォフ・・・あらゆるジャンルの芸術家がアブラムツェヴァにつどった。
いまは「アブラムツェヴァ記念公園」のようになっていて、敷地内には博物館・絵画館もあるが、どちらかというと散策をたのしみながらありし日を偲ぶといった感じの場所。アブラムツェヴァを描いた風景作品は多い。
- 2003.08.11. - 2007.03.21. 単独ファイルにする