地球の磁場というのは生きものだから、強まったり弱まったり、磁極もたえずすこしずつ動いている。モスクワは磁極がある北極に近いので、磁気の影響をもろに受け、ときどき「磁気嵐」が吹く。
「磁気嵐」の予報とかはあるけれど、台風じゃないから雨戸を閉めたってどうにもならない。個人差はあるにしても、脳ミソが持ち上げられたように休まらず、何日も眠れなかったりする。
モスクワが寒い、なんてのはあらかじめわかっていることで、防寒に対する準備は伝統的にできているから、それはどってことない。だけどこの「磁気嵐」だけはどうにもならない。そしてそんなときに炎暑だったりするともうサンザン。
気候が乾燥しているのと、おそらくそういう磁気のせいもあったりして、モスクワの暑さはなんともいけすかない。しょせんはごくかぎられた自然環境のなかでしか生きられないニンゲンのからだをジカにしめつけるような暑さ。そんなときにオモテを歩っていたりすると、脱水状態みたくなったり頭が痛くなってきたりする。
もちろんモスクワの夏はいつもいつも暑いわけじゃない。ときとして、冷凍庫のなかから吹いてくるような冷たい風に、おもわず手袋がほしくなったりすることもある。だけどモスクワがほんとうに暑いときは、ヨーロッパの暑さなんてカワユイもんよ。
昨夜も用事があってモスクワに電話をしたら(時差→夏5H/冬6H)、、「じゃら〜」って、うだるような声が電話口から聞こえてきた。「じゃら〜」というのはロシア語で炎暑のことだけれど、いかにもってかんじのひびき、ではない?
(2002.07.08.)(2003.03.19. 点検)(2004.07.31. 見直し)