EKAKINOKI

ロシアの川で泳いだよ・・

川で泳いだよ・・「ここで泳ぎませんか?(左写真)」などと言われても・・・ふだんなら鄭重にお断りしました〜。

水とのコンタクトは死ぬほど好きですが、だからよけい場所にはこだわります。それでもすんなりと水着になったのは、『水なしには生きられない=シャワーなしじゃイヤだ』という、これまたおなじような理由からでした。

じつは・・・招かれた別荘にはまだ井戸がなかったのです。ではどうしているかというと、裏の川から水を汲んできます。その水で食器を洗い、シャワーを浴びます。川の水はとてもきれいなんだそうです!もちろん、料理には町から持ってきた水を使います。おそるおそる聞いてみると・・近隣の村でも、やはりおなじ川の水を機械で汲み揚げているとのこと。

この地方は今年の春とんでもない豪雨にみまわれ、川がそこらじゅうで氾濫し、それで、已然川の水がにごっているのだそうです。「ふだんは川底まで見えてる。流れもじゅうぶんに速いよ。」と、念をおされました。「そっか、どうせおなじ水を浴びるなら、じぶんが選んだ場所で水浴したほうがいいや。」ってなノリです。

川で泳いだよ・・そこでは何人かのガキが水遊びをしていました。川のなかに一歩足を踏み入れると、ヌルッ。ドロだ〜〜。川の流れはたしかにおもったよりも速かったです。水のなかに身を投げ入れる。

けっこう気持ち良かったです。水からあがっても肌は匂わなかった。そしてあとから、川で水浴したというこの体験が、心にジワジワ〜っと、染みてきました。

ハハハ、すごく良かったとか・・・そういうのではないのです。ただ、海で水につかるのとはぜんぜんちがう。水圧にもっと重量感があって、なにかとても神秘的。あの水につかった瞬間に、森や川にまつわるフシギフシギなおとぎ話や、美しい妖精、王子様なんかが・・パッとわかっちゃっいましたあ。

こんなふうな川、ちっちゃな湖はロシアにはそこらじゅうにあって、ロシア人ならこどものころからぞんぶんに経験していることです。プーシキンもドストエフスキーもチャイコフスキーもラフマニノフもスターリンもゴルバチョフも・・みんなみんな。ロシア文化の根底に横たわるそういう原体験のひとつを経験することができた、そんな充足感もありました。だけど、、、もういいな、あそこでは。

(2003.07.19.)

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