ちょうど日本でサッカーW杯が開催されていたころ(2002年)、スキンヘッズがロシアでも活発化しているという報道がありました。
それでなくてもスキンヘッズは『外国人いじめ』と密接にむすびついているので、これで日本・チームがロシア・チームに勝ちでもしたら、もろに日本人が標的になるのではないか・・と、心穏やかでなかったモスクワ在住の日本人もいたとおもいます。しかもそのころ、折り悪しくもヒットラーの生誕記念日かなにかが重なっていたのです。
ロシアのスキンヘッズについて、あるひとがおもしろいことを言っていました。「各種の政治グループがスキンヘッズを子飼いにするのが、今モスクワで流行っている。スキンヘッズを手足にしているのさ。」
サッカーW杯では、日本・チームがロシア・チームに勝ってしまい、クレムリンのそばの広場で試合放映を見ていた一群が暴徒化し、車に放火したりした事件が日本でも報道されました。
ふだんのフラストレーションが爆発したのだろう・・とふつうのひとは考えます。ところが・・・前述のロシア人はまったくべつの見方をしていました。
「あれは・・最初から仕組まれた騒ぎだった可能性がある・・。ただたんに欲求不満の若いヤツラが突発的に騒いだというよりも、どこかの組織なりグループなりがやらせたふうに、ボクにはおもえるけど・・。
たとえば、なんらかの理由でああいう騒ぎが予定されていたとする。・・・もしキミがそこに店を構えていたとすると、『お金を出せばお前のとこは手を付けない』と、言ってきたかもしれない。・・あるいはそこに、目障りになる誰かの事務所があったのかもしれない・・。
騒ぎを起こして、現モスクワ市長の顔に泥を塗ろうとした、ということだって考えられる。政治的なものから個人的なものまで・・理由はいくらでもあるさ。」
(2002.11.06. Moscow)
■ ロシアの教育とスキンヘッズ