モニュメンタリストは、記念碑を作ったり、建築物を装飾したり、つまりモニュメントにかかわる仕事をするアーティストです。技法的にはなんでもアリ。油彩画、モザイク、ステンドガラス、彫刻・・・それぞれに得意分野があるけど。
「フォルス(ФоРУС)」・・・4人のモニュメンタリスト、С・レーピン、В・スーホフ、И・ウラロフ、Н・フォーミンからなるグループ・・・の作品。フォルスはソ連時代数々の賞を受賞しています。左は対独祖国防衛戦争記念堂の一部、右はサンクト・ペテルブルグの地下鉄ドストエフスカヤ駅構内、いずれもモザイクです。
ソ連時代のロシア旅行に「地下鉄めぐり」というのがありましたが、これなども、おもにモニュメンタリストたちの作品見学でした。もちろんいまもそれらの作品は地下鉄駅構内で見ることができます。
地下鉄コムサモーリスカヤ駅で撮影。典型的なソヴィエト様式。。
ソ連時代、モニュメンタリストはそういった政府の注文を請け負う、美術のいろいろな分野のなかでもたぶんにエリート的な存在だったとおもいます。ソ連が崩壊してからはそういう仕事が減ったぶん、ほんらいの絵に専念したり彫刻一本だったりと、さまざまです。
えかきのきで紹介しているアーティストのなかにも、モニュメンタリストはたくさんいます。「モニュメンタリスト派」なんてのは存在するはずもありませんが、それでも本来「碑」制作の使命を負っていたかれらには、「花なんて描けないよ」みたいな一種独特のスタイルがやっぱりあるな。
(2002.10.06. 見直し)(2005.01.21. 「モスクワ救世主教会」の部分切り離し)(2005.02.28. 画像入れ替え)(2006.11.06. 見回り)