サモワールは、『サモ=じぶんで勝手に』、『ワール=沸かす』なので『じぶんで勝手に沸いている』という意味です。
じゃあどういうふうに勝手に沸いてるんだ・・?
左の画像を見てください。黒いポチがふたつ付いていますよね。それをつまんで持ち上げると、蓋が開きます。そこにお水を入れます。これは手動です。
黒いポチのあいだ、中央に突出してサモワールのいちばん高くなっている部分、ここに炭を入れます。この部分は円柱状になっていて水の中にグイと入り込んでいるので、これで水が温まります。
さて、これは正面から撮った写真なのでちょっと見にくいのですが、サモワールの下のほうに蛇口が付いています。黒いポチより下、左右に広がって付いている把手のさらに下のほうです。この蛇口をひねると、チョロチョロとお湯が出てきます。
サモワールの背後、壁のところには、あれ・・コードが見えますね。これは電動式サモワールでした。じぶんで勝手に沸いているんじゃなくて、サモワールの形をした電気湯沸かし器。ただのレプリカです。ハハハ・・形もちっちゃい。
ほんものはこちら。町の骨董屋さんで見かけたサモワール。ずうたいも大きいです。しくみはおなじ。こっちは、ほんとに炭を入れないと沸きません。
まあ見てたのしむ、といったところでしょうか・・。こういうのを買うときの注意点は『蛇口』、なんだそうです。そこがいちばんこわれ易くて、すでに交換してあるものが多いとのこと。
ところで、プーシキンがいたころのことは分かりませんが、ロシア人はお茶をそのまま飲みません。
ポットにお茶を入れるでしょ。それは『お茶』とは言わないのです。ロシア語でそれは『ザヴァルカ』といって、ザヴァルカをカップにすこし入れて、そこに湯を足したものが『お茶』です。
「ザヴァルカならずばお茶ならず」なんていきがっていると(お湯でうすめないでお茶を飲んでいると)、ロシア人は目をまーるくします。
■ 夜行列車のサモワール
いくつかの時代ものサモワ〜ル(Богородицкий Дворец-Музей)
http://bogoroditsk.amr-museum.ru/russ/funds8.htm
(2003.07.18.)