石井希尚著「聖書がわかれば世界が読める(岳陽舎)」・・・「世界はバイブルの予言通りに進行している」というのがこの本のおもな内容なのですが、そのなかに「ユダヤ系白人のルーツ」についてふれている部分がありました。
それによると、9世紀ごろ、黒海とカスピ海のあいだぐらいに『ハザール汗国』という国があって、イスラム教とキリスト教のはざまにあって国策的に、『ユダヤ教に改宗した』らしい・・・
改宗したのですからもちろんユダヤ教徒なのですが、モーゼやダヴィデを祖先にもつ褐色の肌のユダヤ人(セム系)とは違う、ということになります。これがユダヤ系白人のルーツ(トルコ系白人コーカソイド)、とあります。
9世紀頃のヨーロッパとオリエント(本書251ページ図8より)
そののちハザール汗国は消滅して、ヨーロッパになだれ込んだひとたちはのちに『アシュケナジー(Ashkenazi)』としてイスラエルにやって来ます。いっぽうセム系のユダヤ人は『スファラディー(Sfaradi)』として、おもにスペインなどからイスラエルに帰ってきました。
現在、世界のユダヤ人の90%を占めているのがアシュケナジーなんだそうです。こういう理解を前提にすると、歴史上のさまざまなホツレが、すこし分かり易くなってきます。
(2003.07.31.)
■ ロシアのユダヤ人
■ ラスプーチンとユダヤ人
■ ブルガーコフ「帰郷」のスターリン評価
■ ユダヤ系白人のルーツ
■ 謎の帝国ハザール
■ デルベント(城壁と城塞群/世界文化遺産)
『ハザール人』
フォン・クーチュラ著(ウィーン 1909・1910年)
東欧ユダヤ人=ハザール起源説の口火を切った。
『第十三支族−ハザール帝国とその遺産』
(ユダヤ人とは誰か−第十三支族・カザール王国の謎)
アーサー・ケストラー(1905-83)著(宇野正美訳 三交社 1990年)
ケストラー自身ハンガリー出身のユダヤ人。東欧ユダヤ人=ハザール起源説に肩入れしすぎ、という意見もある。
謎の帝国ハザール
S・A・プリェートニェヴァ著(原著 1986年)(城田俊訳 新潮社 1996年)