つぎの画像はロンドン・ナショナルギャラリーにあるクロード・ロラン(1600-82)作『アイネイアスのいるデロス島の海辺(Landscape with Aeneas at Delos/1672年/99.7 x 134 cm)』です。1998年、国立西洋美術館でも展示されました。
ロンドン・ナショナルギャラリーの作品画像
http://www.nationalgallery.org.uk/cgi-bin/WebO..
画像への直リンクですが、もし開かないときは、こちら↓
http://www.nationalgallery.org.uk/cgi-bin/We..
ロンドン・ナショナルギャラリーの画像はクロード・ロランの原画にちかいはずですが、それにしても青と緑がちょっとつよい気がします。以前、朝日新聞社HPの展示会紹介に掲載されていたのは、もっとあかるくて、現代的で受け入れやすい画像でした。
もちろん、画像処理の仕方が違っても、クロード・ロランの本質みたいなのはおなじように伝わってきます。ならグダグダ言うことないジャン?!でもでも、おなじ作品をみているつもりでも、じつはひとそれぞれかなり違ったふうに見ている。それが、コンピューター画像を通してわかるのがおもしろいのです。
イギリス人が見ている『アイネイアスのいるデロス島の海辺』と日本人が見ている『アイネイアスのいるデロス島の海辺』はおなじではないし、おなじ日本人でも、あなたとわたしでは、たぶん、またまたちがうふうに見ている。
ある画家から、そのひとの作品をおさめたフロッピー・ディスクを預かったことがあります。「チガウ!」その画家が処理した画像は、あまりにも黄色がつよかった。描いた本人はこんなふうにみているんだ・・・そんな新鮮なおどろきをおぼえたこともありました。
クロード・ロランばかりではありませんが、昔の絵はじっさいに見るとかなり暗いことがあります。それをそのまま展示会のプレゼンテーションにするよりは、多少あかるくみせたほうがよかったりするかもしれない。それに、作品が描かれたときはどういうふうだったのかという、またベツの問題もある。
作品の「明るさ」にしても「これだ」というのはないでしょう。どういう印象として残るかは、照明次第だったりもする。明るい部屋で昼間見ているか、真っ暗な部屋でかすかな照明をあてて見ているのか。おなじ作品でも表情をいろいろに変えます。
ロシア人が『アイネイアスのいるデロス島の海辺』の複製を描いたとして、さらにこのロシア人はクロード・ロランが生きていた当時の絵画テクニックを知り尽くしていたとして、、それでもやはり「ロシア人の目」ははいってくる。注文主が日本人だったら、、、?
あ〜あ、、、フクザツ〜〜。。
■ クロード・ロラン
※ ファイル中の画像: (上) 複製(2001.08.):V・ゲラシーモヴァ (下) 同作家のオリジナル作品
(2001.04.24.)(2003.01.29. 点検)